古紙回収で環境保全に貢献しましょう

昔は古紙回収といえば、ちり紙交換でトイレットペーパーやお金に替えてもらえるということで市民の間に定着していましたが、古紙が単なる商品ではなくリサイクルが必要な廃棄物として扱われるようになると、リサイクルの基準を満たすような充分な分別を行うためにコストが発生してしまい、ちり紙交換業者の経営を圧迫し撤退する業者が相次ぎました。その後は自治体による回収が一般的になり、定期的に資源ごみとして収集されていくようになりました。古紙回収といえばリサイクルしやすく、まとまりやすい新聞と雑誌が中心でしたが、現在ではこれらに加え電話帳や印刷用紙、コピー用紙、はがき、包装紙、菓子の空き箱、名刺など様々なものがリサイクルに回されています。古紙から紙をつくるとパルプ生産工程が省かれるので重油や電力の使用量が少なくて済み、CO2の排出量削減効果も期待できるうえに安価な紙として流通し経済効果が期待できます。

行政が回収した古紙は業者に売却され、その収益は市の収入になることから一市民としてもリサイクルに貢献しているという実感を持つことが出来ます。また、古紙回収は森林伐採による環境破壊を防ぐための方法の一つでもあり、さらに進められていくことが大切です。ただ、行政による古紙回収に出したつもりなのに、この資源を抜き取って持ち去る業者が横行しており問題を生じています。持ち去りを防ぐために自治体では様々な工夫を凝らしていますが、古紙回収ボックスの設置やスーパーによる段ボール回収を実施しているところもあれば集団回収を行っている自治体もあります。資源抜き取りに悩んでいる方はぜひこの方法を試してみてください。なお、古紙回収というと一市民の感覚では家庭で出た新聞などを出してただで回収してもらうか、回収業者からトイレットペーパーや何十円かもらうものという感覚ですが、企業など大量に紙が使われるところからは回収業者に出す量も大量となり買取価格も高額になります。会社からでるOA用紙、再生紙、ノンカーボンの帳簿・伝票、チラシ、さらにシュレッダー処理後の紙でさえ古紙で売却できます。機密文書については逆に有償で処理してもらわないといけない場合もありますが、企業としては古紙を100%リサイクルしているとアピールできるので企業イメージをアップさせるためにも古紙回収は有効な手段であるといえます。

今後も全国で発展していくと思われますが、買取される要因として、国内の需要のほかに中国や新興国の需要が大きなウエイトを占めているのも現状としてあります。古紙が海外に流出することで資源の流出問題や国内の企業の経営圧迫など諸問題を抱えていることも事実として存在するため、今後何らかの解決策を講じていく必要があります。